若年層を中心にプチ整形が流行ったり芸能人が整形を公表したりすることで、一昔前と比べ美容整形の認知度は上がっています。それに伴い、整形願望を持つ子供も増えてきています(大塚美容形成外科の場合、10代の患者様の割合は全体の約12%)。
しかし、実際に子供でも美容整形を受けることはできるのでしょうか?リスクは?施術方法は? 保護者であれば誰もが疑問に思う点を、専門医に聞きました。
美容整形可能年齢は施術部位による
ーー美容整形を受け付けてもらえるのは何歳からですか?
部位によります。なぜなら、部位によって成長が終わる時期が異なるからです。
顔の部位で最も成長が遅いのは鼻で、15歳くらいまでかかります。ですから鼻の手術は早くとも16歳以上になります。目の周りの骨の成長は10歳くらいまでなので、目元の整形は11歳以上から行えます。
ーーもしその年齢以下で施術をするとどうなるのでしょうか?
発育が完了しない状態で施術を行うと、骨の成長などを阻害するリスクが生じます。ですから、施術を受ける際は年齢から施術部位の発育が完了しているのかしっかり見極める必要があります。
ーーでは、その年齢に達すれば誰でも整形できるのですか?
ほとんどの施術では麻酔の注射が必要なので、最低でも注射を我慢できなくてはいけません。それを踏まえると女子の場合は小学校高学年から、男子では中学生以降が整形可能となります。
なぜ男女に差があるのかというと、一般的に女性のほうが痛みに耐性があるからなんですよ。
子供で受けられる施術はクリニックにより異なる
ーー子供では受けられない施術はありますか?
それはクリニックにより見解が分かれます。大塚美容形成外科では、小学生以下の子供に対して行う施術は基本的に埋没法のみです。中には脱毛やほくろのレーザー治療を受け付けているクリニックもあるようです。
ーークリニックにより異なるのですね。他のクリニックでは脱毛やほくろのレーザー治療をしているのに、大塚美容形成外科では基本的にそれらの施術をしていないと聞いて本当に小学生の子供も脱毛やレーザー治療をしていいのか不安です。
特に問題はないので安心してください。ほくろは本来必要ないものですし、脱毛も大丈夫です。小中学生は成長期ですから長期休みの前後で身長が伸び、顔つきも変化しますよね。例えば埋没法で二重にしたからと言って、周りにはそれほど大きな変化として認められないのではないでしょうか。
ーーそうなんですね、安心しました。子供が整形する例は増えているんでしょうか?
鼻を高くするなどといった明らかな審美目的の整形例が増えているとは言いがたいです。ただ、外見的な奇形を子供の間にキレイに治すことは、実は美容外科ではよくあることです。例えば先天性の口蓋口唇裂やあざ、耳の変形などは幼児期に行うことが多いんですよ。
一般的には審美的な観点で行われることの多い埋没法も、逆まつげの子供の治療として行うことがあります。
ーー実際、お医者さんは子供の整形についてどう感じていますか?
あくまで個人の意見ですが、先天性の奇形の治療という目的であれば肯定します。特に小学生や中学生のコミュニティーというのは、外見的特徴に敏感。それが原因でふさぎ込んだり、いじめに発展することもあるでしょう。整形は、そういった事態を未然に防ぐという機能も兼ねていると言えます。
ただ、大人になるにつれ顔つきが変わったり、メイクなどで美しく見せることができます。個性として受け入れることもできるかもしれません。ですから、子供のうちに急いで整形をする必要もないでしょう。
子供が勝手に整形しようとしている場合は止められる?
ーー子供が勝手に施術を受けようとしているようです。クリニックで止めることはできませんか?
未成年が施術を受ける場合は保護者の同意が必須です。ですから、同意書を持参しなくては施術を受けられません。
もしお子さんと親御さんの間できちんと話し合いができてなければ、話し合いの場を設けて本当に施術が必要なのかをしっかりと話し合うことをおすすめします。
一定の年齢以上であれば施術は可能、しかし本当に整形が必要か話し合いましょう
子供が整形手術を受けるには、適正な年齢に達すること、保護者の同意が得られることの2点が必要です。
目の印象に大きなコンプレックスを持っている子供は、埋没法で生活が大きく変わるかもしれません。そうすれば人格形成にも大きな影響をもたらします。
ただし、保護者か子供どちらか一方の意思で手術を受けることはできません。双方で納得して施術を受けることが大切なのです。
大塚美容形成外科では、無料メール相談を行っています。
お子様の美容整形についてご相談・ご不安がありましたら、お気軽にお問合せください。
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