アゴが前に出てしまっている方に
日本人の場合、骨格的にアゴが短いケースが多いですが、先天的にアゴが前に出ていることもあります。この場合はオトガイ骨切り後方移動術/オトガイ骨切り・骨抜き術によってアゴの長さや大きさを整えます。
またアゴだけではなく歯も前に突出しているケースもあり、この場合は当院の歯科医とも連携し、最適な治療法を提案します。
大塚美容のこだわり
大塚院院長
石井秀典 医学博士
当院の美容歯科と連携した治療も可能です
オトガイ骨切り後方移動術は、下顎骨のオトガイ部分を水平に骨切りして後方へ移動します。張り出しているアゴを奥へ移動することにより理想的なアゴのラインを作ります。大きなアゴを小さくする場合には骨切り術以外の選択肢はありません。しかし、骨切り術にはオトガイ部分の骨切り術と下顎骨全体の骨切り術(矢状分割)があります。歯の噛み合わせから治す場合には下顎骨全体の骨切り術が必要となるため術前に歯科医による診察が重要となります。当院では歯科医と連携して診察を行うため、どちらの方法が適しているか、正確な診断と治療を行うことができます。
オトガイ骨切り・骨抜き術は、上唇とアゴの長さのバランスからアゴの長さを縮めた方が良い場合に行います。中間の骨を抜き短縮し、必要であれば同時に下端の骨移動を行います。アゴの長さ、形、角度と決めるべき要素が多く、長年の経験が必要な手術です。また、骨の短縮を行う際には両端の骨を削ることにより段差が生じなくさせます。見た目だけでなく触った感じも自然になるよう手術を行います。
オトガイ骨切り後方移動術とは
オトガイ骨切り後方移動術はアゴが長い場合に行う手術法です。
オトガイ部の下顎骨を水平に骨切りして下の骨を元の位置よりも少し後方に移動してチタンプレートで固定します。骨切りの場所や角度によって比較的幅広い症状に対応することができます。
オトガイ骨切り後方移動術の施術プロセス
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カウンセリングで患者様のご要望を伺います。
カウンセリングは無料ですので、まずはお電話かネットでお申し込み下さい。
ネット予約
電話で予約
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オトガイ部の下顎骨を水平に骨切りして下の骨を元の位置よりも少し後方に移動してチタンプレートで固定します。
手術は60分程度です。
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理想のエステティックラインが完成!
ダウンタイムは1週間程度です。
オトガイ骨切り・骨抜き術とは
下顎骨水平骨切り術(骨抜き法)は後方移動による下顎骨水平骨切り術ではアゴの長さを調整できない際に行うことが多いです。
オトガイ部の下顎骨を水平に2か所のラインで切除して、間を中抜きにします。さらに下の骨を上の骨に少し後方移動した上でチタンプレートで固定します。両端の段差部分の骨は、はみでている部分を削ります。
オトガイ骨切り、上顎骨体移動術、ヒアルロン酸注入
- 施術詳細(リスクと副作用)
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手術名
オトガイ骨水平骨切り術、上顎骨体移動術、ヒアルロン酸注入
費用
オトガイ骨水平骨切り術
オトガイ骨切り後方移動術
¥800,000
オトガイ骨切り・骨抜き術
¥900,000
上顎骨体移動術
¥450,000
顎ヒアルロン酸注入
ジュビダームビスタ(アラガン社)
ウルトラ(1本・1ml)…¥80,000 厚生労働省認可
ウルトラプラス(1本・1ml)…¥80,000 厚生労働省認可
ベロテロ(メルツ社)
ソフト(1本・1ml)…¥80,000 FDA認可
バランス(1本・1ml)…¥80,000 FDA認可
クレヴィエル(AESTRA社)
1本・1ml …¥80,000
リスク
オトガイ骨水平骨切り術
患部の痛み、術後出血、感染症、下唇の感覚が弱くなる
上顎骨体移動術
術後の疼痛:1~2日間…鎮痛剤を投与します。
術後の腫れ:1~2週間…腫れの大きさ・期間には個人差があります。
歯冠空隙(しかんくうげき:歯と歯の隙間のこと)…術式の項目で説明した通り、4番目(あるいは5番目)の歯をを抜歯したスペースを、咬合を考慮した場合、全て距離を後退させることができないことがあります。その時に歯冠空隙ができます。生じた場合、手術3~6ヶ月後に補綴(セラミッククラウン等)あるいは矯正治療が必要となることもあります。
顎ヒアルロン酸注入
感染症、皮膚壊死
副作用
オトガイ骨水平骨切り術
1.術後の腫れ
骨切り術の術後は下あごの部分が腫れます。大きな腫れは1週間程度、小さな腫れは1~2か月程度あります。
2.内出血
術後に内出血を起こす可能性があります。通常は2週間程度で自然に消失します。
3.下唇の感覚鈍麻
術後の腫れにより下唇は一時期的に感覚が鈍くなる場合があります。通常は1~2か月程度で改善します。
上顎骨体移動術
術中の出血
多量に出血することはまずありません。よって、輸血などの心配はまずありません。
組織の壊死
術後、血行不良・感染等により、一部の骨及び歯牙の喪失などの合併症が極稀に可能性としてあります。
骨髄の失活
骨切りにより、歯の内部神経(歯髄)が切断されるが、徐々に(1~3年)回復されます。回復されない場合、歯髄の処置・歯の漂白治療が必要となることもあります。
顎ヒアルロン酸注入
1.内出血
術後に内出血を起こす可能性があります。通常は2週間程度で自然に消失します。
2.術後痛み
施術当日は注入による痛みが出現する可能性があります。
オトガイ骨水平骨切り術
リスクと副作用に対する予防
術後の腫れや内出血を抑える目的で包帯による圧迫をおこないます。また、1日入院となるので安静が保たれます。
感染症に対するリスクに対して
術後の感染症に対する予防的投与として抗生剤の点滴と内服を開始します。
術後の痛みに対して
術後の痛みに対して鎮痛剤と共に胃粘膜保護剤を処方します。手術当日は入院となるので点滴や筋肉注射による鎮痛剤も使用できます。
下唇の感覚が弱くなるリスクに対して
下唇の感覚はオトガイ神経により伝達されています。手術の際にオトガイ神経を傷つけてしまうと感覚が鈍くなる可能性があります。神経を切断しなければ時間の経過で改善しますが、完全に切断してしまうと感覚鈍麻が残ります。手術前に画像診断を行い神経の位置を確認しています。
顎ヒアルロン酸注入
副作用に対する予防
注入直後に注入部を軽く圧迫することで内出血を予防することができます。注入後の痛みは個人差がありますが、痛みに弱い方には鎮痛剤と胃粘膜保護剤を処方します。
リスクに対する予防
感染症に対して:顎へのヒアルロン酸注入で感染症を起こす可能性は低いです。しかし、感染症が起きた際には抗生剤を処方します。場合によってはヒアルロン酸溶解注射を行うこともあります。
皮膚壊死に対して
顎へのヒアルロン酸注入で皮膚壊死が起きたとされる報告があります。注入の際に顎の横を通っているオトガイ動脈の血管内に誤注入すると発生する恐れがあります。解剖学的な知識と丁寧な注入手技が必要となります。
ドクターコメント
大塚院院長
石井 秀典 医学博士
極端にあごが小さい症例です。あごが小さいと口を閉じにくいためオトガイ筋を収縮させて(ウの発音をした状態)いるのがわかります。あごを作るためにオトガイ骨の水平骨切り、前方移動術を行いました。また、下顎と対照的に前歯が出ている(出っ歯)ため上顎骨体移動術(セットバック)も行いました。ここまでの施術を行っても正しいEラインに足りていなかったため最後にヒアルロン酸をオトガイ部に注入しました。施術後は正しいEラインが作られていることと、オトガイ筋の強い収縮も消失しています。
オトガイ骨切り・骨抜き術の施術プロセス
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カウンセリングで患者様のご要望を伺います。
カウンセリングは無料ですので、まずはお電話かネットでお申し込み下さい。
ネット予約
電話で予約
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オトガイ部の下顎骨を水平に2か所のラインで切除して、間を中抜きにします。さらに下の骨を上の骨に少し後方移動した上でチタンプレートで固定します。両端の段差部分の骨は、はみでている部分を削ります。
手術は60分程度です。
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理想のエステティックラインが完成!
ダウンタイムは1週間程度です。
施術後の腫れはどのぐらいですか?
オトガイ骨切り後方移動術とオトガイ骨切り・骨抜き術、どちらの施術も1週間程度の腫れが見られますが、徐々に引いていきます。
入院は必要ですか?
いずれも全身麻酔で行いますので、術後管理のために1日入院が必要です。